Top ＞ システム事例（INDEX） ＞ お客様スペシャルインタビュー（東京学芸大学 森本康彦研究室 様）
 |
東京学芸大学 森本康彦研究室 様
東京学芸大学・森本研究室では、教員が児童・生徒の学びにICTを活用するための研究を行っています。森本研究室の目指すICT活用教育を実現するために最適なツールとして、パナソニック社の電子黒板＆タブレット連携アプリケーションソフトウェア「eトーキー」を納入いたしました。
森本研究室では、教員がICTを活用するための指導や評価方法について研究しています。2013年に電子黒板上で動作するソフトウエアを探していた際、研究室の学生がYouTubeで「eトーキー」の紹介動画を見つけました。電子黒板上に画像を表示すると48台のタブレット端末に一瞬にして同じ画像が表示されるのを見た森本先生が、パナソニック社に問い合わせをしたのがご縁となりました。そこから販売店である当社にご連絡いただき、2014年3月に電子黒板＆タブレット連携アプリケーションソフトウェア「eトーキーGL50 for school」を納入いたしました。
2014年のオープンキャンパスで行ったデモンストレーションの様子
 |
 |
| eトーキーのコンテンツ作成画面 | |
現在求められる授業のかたちが、教師が中心となり知識を伝えることに重点を置く授業から、学習者が主体となって必要な情報を集めて課題を解決する「経験による学び」を重んじる授業へと転換しつつあります※。そこでは、きちんとした教育理論に基づいてICTツールを用い、情報の見せ方、タイミング、評価方法を考慮した授業をデザインすることが重要です。全員の手元にタブレット端末があれば、情報を皆で共有し、さらに自分の考えを付け加えることができ、教員は学習過程を記録し多面的な評価を行うことが可能になります。
そのイメージにマッチしたのが「eトーキー」でした。まず着目したのは、レスポンスの早さです。情報の提示や加工が瞬時にすべてのタブレット端末に反映されることは、30 人クラスの授業で使う上で最重要のポイントです。もう一つは、教員が授業を組み立てるのに汎用的に使えるツールであることです。この2点が、森本研究室の追究するICT 活用教育の実現には不可欠なものでした。
※詳しくは以下URL 参照
http://draco.u-gakugei.ac.jp/eportfolio/
 |
東京学芸大学 情報処理センター 准教授 森本康彦 様 |
我々の研究の目的は、電子黒板やタブレット端末などのICTツールを使って授業ができる教員を育てることで、これをICT活用教育といいます。当研究室では、この「eトーキー」を使ってどのような授業が組み立てられるかを考え、実際に授業をデザインしてみました。
そのひとつが「未来の授業～最新のICTを使ってみよう」と題して2014年のオープンキャンパスで行った、算数の授業のデモンストレーションです。1日で300人以上が参加し大盛況となりました。eトーキーにはアンケート機能があり、生徒への問いかけも答えを選択すれば自動でグラフ化されますし、一人ひとりがタブレット端末に書き込んだ解答を電子黒板に並べて表示することもできます。
ICTはただ導入すればいいというものではなく、使い方次第で教育効果はまったく異なったものとなります。活用の前提として、ICTツールが使いやすいことは重要です。レスポンスが早く使いやすいツールがあって初めて、教員はデジタルで学習支援すべき部分と、従来のようにアナログで支援すべき部分を切り分け、バランス良く組み合わせて最適な授業を行うことができます。まずツールありきではなく、児童・生徒にとってよりよい授業を実現するためにICTを使う。そのような力をいかに身に付けていくかということも、我々の研究室のテーマの一つです。
今後eトーキーのような使い勝手のよいツールが普及すれば、電子黒板やタブレット端末をもっと授業で活用する場面が増え、ICT活用教育を後押ししてくれるのではないでしょうか。
 |
 |
●名称：東京学芸大学 ●所在地: 東京都小金井市貫井北町4-1-1
●学長：出口利定 ●学生数 : 4,913人
●学部：教育学部（教育系、教養系）、専攻科（特別支援教育特別専攻科）
●URL : http://www.u-gakugei.ac.jp
