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明治薬科大学 様

明治薬科大学様には、約10年前に薬剤師国家試験の受験対策学習用に導入した学習支援システム(LMS)がありました。今回その既存システムを根本から見直し、オープンソースのMoodleを用いたLMS「MY-CAST」を新たに構築しました。

導入背景

既存の学習支援システムを全面的に入替え

明治薬科大学様は、2003 年に文部科学省の「サイバーキャンパス整備事業」に採択され、その際に「明薬サイバーキャンパス」を導入しました。当初は薬学科のみの学科構成だったため、明薬サイバーキャンパスは薬剤師国家試験対策として学生が自主的に使うことを主な目的に構築されました。コンテンツとしては、国家試験の過去問や学生が復習できるように一部の教員が収録した授業が用いられていました。実際、導入後に国家試験合格率の上昇という成果が出ています。
しかし、明薬サイバーキャンパスは権限管理機能がなく、教員が公開したコンテンツや講義資料が全ての利用者に公開されてしまうため、全ての教員が活用するまでには至りませんでした。そのため薬剤師国家試験対策以外では、全学的になかなか利用率が上がらないという問題が生じていました。さらに、10年以上前に導入した明薬サイバーキャンパスを改修しながら運用していくのも相応の費用がかかるため、使い勝手の良いLMSを新たに導入しようということになったのです。そこで、授業収録システム等で納入実績のある当社にお声がけいただきました。

拡張性とユーザビリティを重視

導入の条件は、オープンソースのMoodleを用い、要望に応じて拡張しやすいように、特定のソフトウェアに依存しないシステムを構築することでした。導入時には、LMSとして必要最低限のサービスと、その時点で学内から要望が出ていたサービスに限って構築を行い、利用者が広がるとともにその要望をくみ上げて、機能を拡張していくという方針です。
学生数が約2,000人、同時アクセス140人、同時ストリーミング配信は30人を想定したLMS「MY -CAST」を2014年3月に納入いたしました。

「MY -CAST」のホーム画面。左にはメニューなどがまとめられている

授業収録システムを導入した教室

ユーザーの声

Moodleの利点をフルに活かし前システムの問題点を解決

Moodleは独自のコンソーシアムが組織され機能改善を担っています。それを取捨選択して用いることで本学の負担が軽減できますし、独自の機能追加も比較的容易です。
MY-CASTでは、授業科目毎に履修者を登録するので、教員が使いやすくなりました。FD研修にMY-CAST の活用を組み込むことで、教員間にLMSへの興味が広がっています。私は授業で配る資料を保存したり、○×式の試験等でMY-CASTを使用していますが、前システムで多発したトラブルが解消され、ストレスなく利用できます。
実習レポート等を学生がアップロードする時にも公開範囲を設定できたり、提出締切や資料の公開期間も設定できるので、セキュリティ面も安心です。アップロードする資料は、元のファイル名が自動的に登録されるので、新たに資料名を入力する必要がなく教員の作業軽減にも役立っています。学内の各種委員会の情報交換にも使われており、さらに利用を広げていきたいと考えています。
電子システムさんには、他の大学にもMoodleを広げていただき、大学間の情報交換の場を設けてもらえると助かります。今後はMY-CASTを使う教員を増やすことが課題なので、他の大学が同様の課題にどのように取り組んでいるのか、交流を通じて知る機会があればと思っています。
サポートについては、レスポンスがよく、複数の解決策を提案してくれるので大変満足しています。

左から、
松永正隆様
(学術情報課課長補佐)、
野口保様
(情報教育研究センター長
・数理科学部門教授)、
宮田大介様
(学術情報課)

導入時には必要最低限なシステムで、要望に応じて拡張できるシステムが必要だった

必須ポイント
 ●オープンソースのMoodleで開発
 ●拡張性が高く、特定のアプリケーションに依存しないシステム
 ●開発・運用時のコスト削減
成約の決めて
 同学での過去の実績とサポートから信頼関係を構築。新しいシステムや要望にも対応する柔軟性に評価が高い。

●名称:明治薬科大学  ●所在地:東京都清瀬市野塩2-522-1
●学長:石井啓太郎 ●学生数 : 2,298人
●学部:薬学部、大学院薬学研究科
●URL : http://www.my-pharm.ac.jp

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