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東京外国語大学 様

【導入内容】 映像音響システム、同時通訳システム

2010年3月に竣工された「アゴラ・グローバル」内のプロメテウス・ホールに、映像音響システムと同時通訳システムを導入させていただきました。

導入背景

式典・授業・国際会議・語劇など多目的に使用されるホールに映像音響システム、同時通訳システムを導入

東京外国語大学様は2010年3月に「アゴラ・グローバル」を竣工されました。その建物内に設けられたプロメテウス・ホールは、通常授業から学内式典、国際的な講演会やシンポジウム、学生の活動まで幅広く利用されています。弊社は、映像音響システムと同時通訳システムを導入。現在もサポート対応をさせていただいています。
東京外国語大学様では、現在のようにアグラ・グローバル内にプロメテウス・ホールが設けられるまでは、大人数授業や同学独自の行事である学生による語劇、講演会やシンポジウムを研究講義棟の101マルチメディアホール(収容人数300人)で行い、入学式・卒業式などの式典には外部のホールを借りていました。

高いスペックと汎用性、使いやすさが共存するホール

プロメテウス・ホールは500人を収容でき、授業、語劇、講演会等、全ての用途に利用されるほか、その他の学内イベントや外部貸し出しにも対応できるものとして計画されました。そのため、ホールシステムは式典や国際イベント用のスペックを備える一方で、一般授業や学生の使用を前提に、使いやすさが求められていました。

4言語対応の同時通訳システム

高性能な機器と使いやすい環境やデバイスの導入

そこで弊社は、3チップDLP方式プロジェクターから舞台方式のホリゾント幕に投影することで300インチ相当の映像表示を実現。撮影用にはHDカメラを前方と後方に各1台、計2 台を設置。スピーカーシステムは、メインスピーカ、ステージフロントスピーカ、後部席補助用シーリングスピーカ、跳ね返りスピーカ、サブウーファから構成しました。マイクシステムは、ワイヤレスマイク12 本の他、有線マイク、壇上用グースネックマイク、集音マイクを備えています。さらに、音響調整室、照明コントロール室、舞台袖をインカムで通話することが可能です。
また、国際会議やパネルディスカッションが多く開催されるため、4言語対応の同時通訳システムと通訳室3 室を設けています。
音響調整室には各種再生デッキおよび録画デッキを置き、大型ミキシングコンソールの他に、使い勝手のよいタッチパネル式コントローラを導入しました。

ミキシングコンソールとタッチパネル式コントローラ

インタビュー

ハイエンドの設備が使いやすい、学会やシンポジウムの安心感足。

プロメテウス・ホールは式典や国際シンポジウムにも使用するホールとして、ハイエンドの設備を導入しています。ホール内の映像は校内CATVシステムで学内配信ができ、式典では学生のみホールに入場し保護者は別の建物から見てもらう形をとっています。

このハイエンドな設備を授業でも使いこなせるよう、タッチパネル式コントローラを入れてもらったのが非常によかった。ボリュームや照明の調整、DVDやビデオの操作が簡単に行え、しかもリセットがすぐに効きます。舞台袖にも調整室と同じタッチパネル式コントローラがあるため、舞台上で同一操作が可能です。教員や補助員が使いやすく、私たちも教えやすいです。2回もやればマスターするので、その後はサポートの必要がないのも助かっています。最初の1 年こそ授業で使われることは少なかったのですが、プロジェクターが鮮明に映る上に調整も自由にできることや音の良さが次第に知れ渡ると、先生方に人気となりました。

学会やシンポジウムでのパネル ディスカッションは同時通訳が必須で、同時通訳ブースは年に7~8 回使用しています。ホールには3 つの同時通訳ブースがあり、500個以上のレシーバーが揃っています。国際会議でよく使われているBOSCH社の同時通訳システムで通訳者が使い慣れており、進行がスムーズです。また学会やシンポジウムの8 割程度は撮影録画を希望されます。

学内にホールの使いやすさが浸透し使用希望が増える一方、高機能のマイクの使い方に戸惑ったり、ワイヤレスマイクの使い方が不適切で破損が多かったりという問題はあり、まだ支援室のサポートは欠かせません。

今後は交流イベントのためにも、楽器演奏用にミニチュアのフロアスタンドを増やすなど、マイク関連の設備をさらに充実させたいところです。

国際イベントで使えるスペックを持ち、かつ学生の使用まで見込んだホールをつくりたかった

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